自分の日常となっている、ブログを書くことについて気づきがありました。
「ブロガー」ってすごい。
定期的にブログを書きつづける。
これは地味なわりに、なかなか大変なことだと思います。
毎日、1時間なり2時間なり、まとまった時間を確保し続ける必要があるためです。
したがって、イベント(引っ越しや、転職、出張など)や仕事の繁忙期で更新が難しいときは、前倒しで書きためておかねばなりません。
「ブロガー」と聞くと、ネタを見つける力や文章力があることなどに注目してしまいがちですよね。
でも、スケジュール管理やタイムマネジメントの能力も高くないと、書き続けられない(=ブロガーにはなれない)んだな、と感じています。
まさに、ライターの佐藤友美さんが著書『書く仕事がしたい』(CCCメディアハウス, 2021)でおっしゃっている「書く仕事は文章力“以外"の技術が8割」ということは、
ブロガーにも当てはまることかもしれません。
ちなみにこのブログは更新頻度もゆっくりペースですし、広告収入を得ているわけでもないため、私は自分を「ブロガー」だと思ったことはありません。
書くのに時間がかかりすぎる
記事の文章を何度も練りなおした。
タイトルもかなり考えて決めた。
それなのに、全く反応が得られない。
こういうことがあると、折れそうになります。
例えば、連載記事「デジタルデトックス読書会から分かったイベントづくりのコツ」や「思考の土台となっている情報源」など。
これらの記事の中には、書くのに15時間以上かかったものがありました。
先日、ブログ記事を5,000記事以上書いているビジネスマンを知りました。
その方は本業のPRのためにブログを書いており、文章で食べているのではありません。本業の隙間時間に書いています。
その方は著書の中で、「ブログの費用対効果」のようなことを述べておられました。
そこでの根拠となるデータが、「一記事あたりの執筆時間は平均20分」というペースで算出していたことに驚かされました。
20分でブログ記事がかけたことなんて、一度もありません!
私は書くだけではなく、読むのも大変時間がかかるタイプで、本の仕事に就くときに、「仕事で必要な読書量を消化し続けられるのだろうか」と、就職を悩んだことがありました。
がんばって書いた記事が、読まれる「人気記事」になるとは限らない
時間がかかっても、伝えたいことが全部いえた。
そういうときはハーフマラソン並みに「やりきった感」は得られます。
でも、その感覚とプレビュー数(ページにアクセスしてくれた数)との乖離が、これまたすごいのです。
「入魂記事」と「よく読まれる記事」は違う、というのは、長く書いているブロガーさんがしばしばおっしゃることですが、ほんとにその通りだと感じます。
しかし、こんなことを考える私は傲慢です。
誰もが読んでくれるような開いた場で書けるだけでも、恵まれたことなのに。
自分の媒体を持つなんてこと、50年前には考えられないことでした。
今から20年くらい前でしょうか。
ブログサービスが始まったばかりのころは、誰が読んでもいいし、また誰にも読まれなくてもいい、というスタンスで書かれていた記事が多かったように思います。
もともとblogは「web log」が縮まったもので、ネット上のログ(日記)でした。
そのころからブログを書き続けている方々には、今のブログの様子は、隔世の感があると思います。
予想外の反応
「読者には刺さらなかったか、私の文章力が足りず、伝わらなかったのだろうな」
そんな風に思っていた以下の連載記事について、読者の方から感想が届きました。
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テーマ連載「デジタルデトックス読書会から分かったイベントづくりのコツ」記事一覧
1.みんなが読書イベントに求めていることは、読書の○○をつくってもらうこと!
2.みんなが協力してくれるようなイベントを企画するには?
3.参加者が集まるイベントを企画するコツは、新規ビジネスでのニーズの探り方と同じだった!
4.有志の集まったチームを運営するコツ。参加者に○○を受けてもらおう!
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今、保育園の保護者会のまとめ役をやっていて、その状況が記事と重なった、とのこと。
「記事の内容が参考になった」という感想をいただいたのです。
私の読書イベントでの経験が、まさか保護者会の運営に応用が利くとは思っていませんでした。
その方によると、連載の記事を読みながら、自分のやろうとしていることと保護者会の間の問題点がはっきりしてきたのだそうです。
また、事前のコミュニケーションの大切さや楽しそうだなあという雰囲気を作っていく、という方法が、保護者会の運営にも役立てそうだ、ということでした。
自分の書きたいと思ったことを書けばいい、時間がかかっても。
この感想をいただき、「ブログってすごい!」と思いました。
自分の経験が、自分の想定していた範囲を超えた場所で活用してもらえる。
自分が書いた方がいい、伝えた方がいいと思ったことは、例え時間がかかっても記事にまとめよう。
そして、何か書けば、誰かの役には立っている。例え反応がここまで届かなくても。
私は感想をもらってから、このように考えられるようになりました。
この記事を読んで私と同じように、ブログ書くの大変!と思っている方が少し楽になったらうれしく思います。
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