読書イベントに参加したくてもスケジュールが合わない……そんなひとは「ひとり読書合宿」をしてみよう
前回は「いつか読もう!」と思いつつ、自宅で読まずに保管している本(通称:積読本)を各自持ってきて会場に集まり、スマホの電源を消してみんなで読書する、という私が企画提案したイベント「デジタルデトックス読書会」のお知らせをいたしました。
探してみると、このような読書イベント(積読本を持参して、参加者それぞれがもくもくと読む)は、オンラインでもリアルでも全国的に行われているようです。
でも、興味があっても都合が合わなくてなかなか参加できない、というひともいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に提案したいのが、読書をするためのひとり合宿をすることです。
実際、私も数年前にやってみたのですが、とても充実感を得られる旅になりました。
その当時の私は、読みたい本や読んでおきたい本をため込んでいた状態。
仕事が忙しい上にプライベートでも問題を抱えていて気持ちが落ち着かず、自宅では本に集中できない状態でした。
そのことでフラストレーションが溜まっていたので、観光目的ではなく、ひたすら積読本を消化することを目的とした旅行をすることにしたのです。
「読書のためのひとり合宿」のようなイメージです。
宿には事前に理由をお伝えし、本を入れたダンボールを送らせてもらいました。
2泊くらいの短い旅でしたが、お腹いっぱい食べたときの満足感と同じような、思いっきり読んだ!という気持ちで満たされました。
実際にやってみて、よかった点はこの二つ
この「ひとり読書合宿」を私が実際にやってみて、それを振り返ったところ、よかったと思っている点は以下の二つです。
1.宿泊先:温泉やホテルではなくゲストハウスに泊まった
温泉などでのワーケーションが流行りましたが、温泉旅館などでのパソコン仕事はデスクワーク環境が整っておらず、腰が痛くなったりしてしんどいようです。
もともと、書き仕事や事務仕事をするためではなく、くつろぐことを想定して部屋が作られているので、当然といえば当然です。
これは、読書にとっても同じだと思います。
また、ホテルで読書をする、ということになると、ホテルにずっといる状況になってしまうかもしれません。
「ホテルで缶詰めなんて、作家みたいでかっこいい……!」と思うひとはいいですが、全く観光もせず、他者とのかかわりがなく「本に集中して読むだけ」だと、ネットカフェにいったのと同じになってしまうのではないか、と思います。
ゲストハウスだと、オーナーとのコミュニケーションや旅人同士の交流を目的としている宿も多いので、適度に他者とのコミュニケーションもとれ、旅情も感じることができます。
また、リビングのような共用スペースがあるゲストハウスであれば、そのスペースをカフェのように利用して読書もできます。ホテルで部屋にこもるよりおすすめです。
私の泊まったゲストハウスでは、スタッフの方が読書に向きそうな近くのカフェをいくつか教えてくださいました。
宿に帰るたびに、その日に利用したカフェの感想や読んだ本の話で雑談ができ、楽しかったです。
ドミトリーだったので、他の宿泊客とお互いにおすすめの本の話ができたことも、よい思い出です。
全く普段は出会うことのない職業の方だったので、そういう業種の方がどんなものを読んでいるか聞けたこともよかったです。
他にも、ゲストハウスの場合はお風呂やシャワーが共用のことが多いので、近くに銭湯があることが多いです。
日中はカフェと共用スペースで本を読み、夜は外食し銭湯に行く、というペースで行動すると、読書しかやっていない旅行でも、スケジュールにメリハリがつきます。
同じ時間、自宅で一人で読書をしているのとは違う、旅先ならではの充実感を得ることができます。
2.時期:年末年始におこなった
年末に大そうじをするように、その一年間、なかなかやりたくても手がつけられなかったことを年末に一気に処理をすることは、精神衛生上よい気がしました。
また、習慣的に読書をしていると、いつどの本を読んだか、あまり記憶に残りません。
ですが、意識的に読書の時間を年末年始にとると、「この本を読んで、この一年はスタートしたんだった」という記憶が残りやすいです。
読書を「イベント化」することの可能性
いつでもどこでもひとりできる読書という行為を、あえて「イベント化」するということは、結構メリットがあるように思います。
新しいものを見に行く従来の旅行だけでなく、「普段やっていることを家ではない場所」でやる、ということが、最近ではレジャーの形の一つになっているのかもしれません。
近場でのキャンプとか、ワーケーションもそうですね。
この、「ひとり読書合宿」と「デジタルデトックス」を組み合わせて、数人でやる「デジタルデトックス読書合宿」のようなものも楽しいのでは?と思っています。
もし、実現することになりましたら、このブログで告知と参加募集をしたいと思います。
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