今回は、連載「デジタルデトックス読書会から分かったイベントづくりのコツ」の番外編として掲載します。
有志などの集まった、いわば「寄せ集め」のチームを運営するコツについて、私なりの考えを書いたこちらの記事。
少し前の記事で上の連載について、「保育園の保護者会の運営に役立ちそう」という声を読者からいただいた話を掲載しました。
今回はそれに関連した内容です。
「デジタルデトックス読書会から分かったイベントづくりのコツ」連載中には見つけられなかったのですが、最近、有志の集まるチームの運営に役立ちそうなスキルを学べる場所をみつけました。
それは、放送大学の「学校地域連携コーディネーターコース」や「地域貢献リーダー人材育成プラン」です。
実際に私は受講はしていないため、内容の保証はできないのですが、どなたかの参考になればと思い、紹介します。
ある分野を体系的に学べる科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)
放送大学には、さまざまな授業の組み合わせによって、特定の分野を体系的に学べるプランが用意されています。
それが「科目群履修認証制度」というシステム。「放送大学エキスパート」という通称がついています。
2024年現在、「臨床心理学基礎プラン」「計算機科学基礎プラン」「国際ボランティアガイド養成プラン」など、文系理系さまざまなジャンルから、25種類を超えるプランがあります。
プランの一覧表
https://www.ouj.ac.jp/booklet/2023/22_2023_expert_A4.pdf
「放送大学エキスパート」のユニークなところは、取得したプランをボランティア活動で役立てたり、履歴書に記載できるところ。
つまり、生涯教育としての側面があり、ボランティア活動や仕事に活かせる内容になっているのです。
「学校地域連携コーディネーターコース」と「地域貢献リーダー人材育成プラン」
そして、有志などの集まったいわば「寄せ集め」のチームを運営する際に役立ちそうなのが、「学校地域連携コーディネーターコース」と「地域貢献リーダー人材育成プラン」の二つです。
放送大学webサイトの内容を参考にしながら、それぞれのコースを見てみましょう。学校、地域、子どもなどに関わる知識で学校支援活動や地域活動の要となるコーディネーターを養成します。「地域社会」、「学校教育」、「ボランティア・マネジメント」 などに関心がある方にお勧めします。https://www.ouj.ac.jp/reasons-to-choose-us/expert より引用
地域の課題解決に資する科目群と課題解決を実践する組織づくりの担い手の育成に資する知識を理解し、地域社会の課題解決に向けて主体的に取り組むことのできるリーダーの育成を目指します。「社会学」、「環境」、「教育」、「福祉」、「地域貢献」 などに関心がある方にお勧めします。https://www.ouj.ac.jp/reasons-to-choose-us/expert より引用
どちらも、有志で構成される「寄せ集めチーム」の運営に役立つ知識が得られそうな内容です。
「学校地域連携コーディネーターコース」は14単位以上、「地域貢献リーダー人材育成プラン」は20単位以上の取得が必要なため、短期でサクッと学べるわけではありませんが、会社勤めしながら学ぶことは充分可能でしょう。
司書や教育関係者にもおすすめ
また、プランの一覧表(https://www.ouj.ac.jp/booklet/2023/22_2023_expert_A4.pdf)を見ますと、「学校地域連携コーディネーターコース」は「学芸員、司書などの生涯学習に関わる職員にも取得が望まれる」と書かれています。
博物館や美術館、図書館はボランティアとして運営に参加しているひとも多いので、まさしく「有志の寄せ集め」であるボランティアの方たちのマネジメントの技術を学ぶにもこのコースは役立ちそうです。
教育訓練給付制度の対象
そしてすごいのが、「学校地域連携コーディネーターコース」では対象者は教育訓練給付制度を利用することができること。
※「地域貢献リーダー人材育成プラン」には適用されません。
教育訓練給付制度については、制度説明が複雑なためリンク先の紹介のみにして説明は割愛しますが、受講料の一部を国が負担してくれる制度です。
教育訓練給付制度についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
私の周りにも、この制度を活用してその後の仕事に役立つ資格を取得された方が何人もいらっしゃいます。
今、会社員ではなくても受給資格がある場合もありますので、管轄のハローワークに確認してみることをおすすめします。
2024年度募集要項(https://www.ouj.ac.jp/booklet/2024/04_2024-1_gakubu_youkou.pdf)のp.26(PDFデータでは28ページ)に「教育訓練給付制度を利用したい方」として、「学校地域連携コーディネーターコース」も適用対象として挙げられています。
まとめ
ボランティアさんのマネジメントや町内会、PTAの運営に悩んでいる方、受講を検討してみてもいいかもしれません。
まずはこの週末、放送大学のサイトや募集要項を眺めてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。