図書館員を目指している方の中には、実際に求人情報を検索している方も多いと思います。
こちらの記事でも触れているように、現在、図書館員に求人情報を紹介しているサイトやSNSはちらほら存在しています。
そのため、このブログで紹介する必要性はないかなと思っていたのですが、一応、私の知っている情報を4つご紹介することにしました。
10年ほど前までは、図書館員の求人を全国的に網羅していた「われわれの館」というサイトがあったのですが、これがなくなった今、求人情報集めは大変なのではないか、と思い、掲載することにします。
ハロワークインターネットサービス
ハローワークインターネットサービス(以下、ハロワ)は図書館員の求人だけでなく、求人情報全般の検索でよく利用されていますよね。
公共図書館の求人には、自治体の会計年度任用職員などもあるため、ハロワに求人情報が出るケースもあります。
図書館員の求人を検索するコツは、地域はあまり細かく絞らず、フリーワード検索を使うことです。
フリーワード検索では、求人票に掲載されている言葉をテキスト検索します。
以下、検索のコツをまとめました。
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フリーワード検索の画面 |
- 「AND検索・OR検索」に「図書」と入力
→「図書館」で検索すると、美術館や学校の中にある「図書室」が検索から外れてしまうため。児童館や公共施設内の職員の募集で、「図書」に関わる仕事が掲載されていた場合もヒットしてしまうのでノイズは増える。
- 「NOT検索」に「清掃␣警備」と入力
→ハロワで「図書館」で検索すると、館内の警備や清掃業務の仕事も多数ヒットするため、それを除外するために入力
こんな感じで検索してみてください。
図書館司書になる!
図書館員になる!
ブログ https://library-site.hatenablog.com/
ツイッター https://x.com/librarian_wiki
こちらのブログは、ツイッター経由で知りました。現役の図書館司書の方が、求人情報などを掲載しています。
更新も定期的に行われているブログです。
指定管理業者(ものすごくざっくりいうと、図書館の管理を自治体から委託されている民間業者のことです。派遣事業も行っていることがあります)の評価なども掲載されていますので、業者に派遣登録することを考えている方の参考になるかもしれません。
また、雇用形態が複雑化し、待遇や環境が決して整っているとは言えない、図書館の内情についての分かりやすい記事も載っていて、勉強になります。
↓え!「専任」っていわれたら正規雇用(民間で言うところの正社員)だと思っちゃいますよね……。
図書館員を目指して就活をしている方なら、このブログは一読しておいて損はないと思います。
日本図書館協会
日本図書館協会のサイトにある、求人情報掲載ページです。
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図書館員を経験した今なら、最初にこのサイトを見ると思います。
ですが、司書資格を取得して間もないころは、知り合いの図書館員も周りにおらず、こういう、「図書館員なら当たり前」の情報源にたどり着けなかった気がします。
そのため、皆さんご存じかもしれませんが紹介しておきます。
ネットTAM
もしかしたら、図書館関係者にはあまり知られていないサイトかもしれません。
私自身、図書館の仕事を通じてではなく、現代アートが好きなので、そこから趣味で知ったサイトです。
ネットTAM(ネットタム)は、「トヨタが企業メセナ協議会と連携して運営する、アートマネジメントに関する総合情報サイト」(本サイトより引用)。
図書の貸出や整理など、司書としての業務は、学校図書館や公共図書館だけではなく、企業内や研究施設の図書室などでも必要とされています。
このサイトには、美術館や芸術系の財団法人、複合型の公共文化施設内にある図書室の求人が掲載されることがあります。
司書としての仕事だけでなく、一般事務的な仕事も兼任することも多いようですが、図書の管理に関わる仕事ができるという点では検討してみてもいいと思います。
「美術館内の図書室」というと、これまで選択肢になかった方も多いのではないでしょうか。
図録などを集めた小規模な閉架を思い浮かべるかもしれませんが、例えば、金沢21世紀美術館や東京都現代美術館の図書室は、小さな図書館のような感じです。
開架スペースがあったり、規模が大きかったりしますので、専門職による管理が必要なのですね。
金沢21世紀美術館のアートライブラリー
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=10&d=1
東京都現代美術館の図書室紹介記事
「スタッフエントランスから入るミュージアム(5)美術図書室司書──もうひとつの収蔵品の案内人」
https://artscape.jp/report/topics/10171209_4278.html
いずれは公共図書館で働いてみたい、と思っている方も、図書館員の求人自体があまり多いとは言えないので、選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。
今回の記事が図書館員の求人を探している方の少しでもお役に立ちましたら、うれしく思います。
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