Instagram(インスタ)でさくっと自己紹介するつもりが、全7投稿にまで膨れ上がってしまった。

2025/10/23

エッセイ/ごあいさつ 本の周辺

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自己紹介用の投稿を作成してみたが、1投稿の予定が7投稿に。

※本記事はfacebookの投稿に加筆修正しております。

イベント案内以外では、久しぶりのブログ投稿です。

さて、あんまりブログの方は更新できていなかったのですが、9月の終わりに、インスタで10日ほどかけて全7回の自己紹介記事の連続投稿を行いました。

最初の投稿はこちら↓この投稿から「司書の可能性研究所」までの7投稿です。

きっかけは、ある方のひと言。

「自分はインスタで気になる人がいたら、まず、最初に自己紹介のリールとか投稿を見ます。
進地さんはフリーランスの司書って肩書だけでインパクトがあるから、自己紹介の投稿を1つ作ってピン留め(固定投稿)しといたら、いいと思うんですよねえ」

なるほど💡💡💡

と思って、早速とりかかったものの、全然作成が進まず……。

もともと、他人のために調べ物をしたり、そのひとに役立ちそうな本をおすすめしたりするのは得意なのですが、「自分」については一番関心が薄いため、全く作文が進まないのです。

しかも書きながら、

「有名人でもインフルエンサーでもない私の自己紹介なんて、誰が興味あんねん」

と、なぜかにわか関西弁でつっこみが入る始末。

それでもうんうんうなりながら書いていたら、インスタの制限文字数を大幅に超え、10,000字以上になってしまいました(インスタの1投稿はたしか2200文字まで)。

なぜこんなにも文字数が膨れ上がってしまったのか

まず、一つには本好きや図書館好きな方以外には「司書」という存在が知られていないこと。

司書についてほとんど知らない方にも読んでもらいたかったので、「そもそも司書とは」という説明から始める必要がありました。

それから、二つ目としては、図書館についてメディアで報道される話題は片寄っており、図書館の現状が知られていない、という現実があります(まあ、どの業界でもそんなもんだと思いますけど)。

先日、なんとNHKの「クローズアップ現代」で公共図書館が特集されました。

「なぜ人気?にぎやかな図書館」というタイトルで、入館者数を伸ばしている石川県立図書館などが紹介され、アナウンサーの桑子さんが岐阜県の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に出向いてインタビューを行っています。

この放送では、これまでの図書館像からみると「先進的な図書館」の裏側にある、全く改善の兆しが見られない、スタッフの労働問題(非正規労働者、低賃金)に若干ですが触れてくださっています。

でも、説明が短すぎる。

というか、これまでも社会問題に切り込んできた「クローズアップ現代」では、むしろ、煌びやかな図書館を支えるスタッフの労働環境問題(非正規公務員の問題含め)の方を特集してほしかったです。

インスタ投稿の話に戻りますが、私自身がフリーランスとして働こうと思ったきっかけの一つは、図書館の労働問題を含めた図書館の企業(?)カルチャーや企業(?)体質にありました。

そのため、一般の方にはあまり知られていない図書館の現状等などについては、どうしてもある程度の文字数を割いて説明する必要があったんです。

さいごに、私は図書館と雇用契約を結ばずに働くことを「フリーランス」と呼んでいるわけではなく、「図書館に勤めず、自前の本のある場も持たずに働く」ということを今のところ目指しています。

この、図書館関係者や本に関わる仕事の方が聞いたときに「はあ?何言ってんの?意味わかんね」(言葉で発せられなくても、表情でこういうメッセージを発している方には多々お会いしてきました)と感じる部分についても、十分に説明する必要がありました。

つまり、自分の「フリーランスの司書」という働き方を説明するには、

・あんまり本に興味がなくて、「司書」というワードをご存知ない方

・本好きで図書館ファンだけど、図書館の内情については知らない方

・図書館で働いたことがあったり司書の仕事についてある程度知識があるがゆえに、働き方のイメージが固まってしまっている方

という、ほとんど全ての層の方に、丁寧な説明が必要だったわけです💧

そりゃ、書くの大変に決まってますよね。一般人の自己紹介の範囲を超えてますもん……。

というわけで、司書という言葉ついてほとんど知らないような初心者の方が、読み終えれば現在の図書館がかかえる課題まで知ることができるという、自己紹介を超えた力作(?)ができましたので、ご興味ありましたら、通勤電車での暇つぶしに、ぜひ。

結局、最初に助言してくださった「自己紹介投稿一つをピン留め」というスマートな形にはならず「自己紹介投稿7つを配置」という、各投稿を一連の自己紹だと認識してもらうことすら難しい仕上がりにはなってしまいました。

※投稿し終わってから、画像に「自己紹介投稿①」とか連番振っておけばよかった!!と思ったのですが、インスタは投稿後に画像の差し替えはできないため、諦めました……。

こっち↓の方がまだ端的にまとめられています(このブログの自己紹介記事)。

ブログの自己紹介記事も、ちょくちょく更新してはいるのですが、仕事を通してさまざまな方とお会いしていると、日々自分の考え方は変化していきますよね。

今のところ、インスタの自己紹介は、自分の今(2025年10月)の考えが最も反映されているものになっているかと思います。

ブログにも転載することに

今、InstagramとXはアカウントを持ってないと見られない状況です。

実は、司書さんはSNSのアカウントを持っていない方がとても多いので、いくら本や図書館に関する情報発信をしても、図書館司書にはなかなか届かないという現状があります。

私の場合、現役の司書さんに読んでもらいたい記事もいろいろあるのですが、その届け方がわからない、というのは大きな課題です。

こういった理由から、少しでも司書さんが読んでくださりそうなブログの方に、インスタと同じ内容を転載予定です。

もし、周りに働き方に悩んでいる司書さんや、今の働き方に行き詰まりを感じている司書さんがおられましたら、ブログをご紹介いただけますとありがたいです。

<当ブログ関連記事>
イベント「図書館の入り口」に参加し、気づかされたこと。図書館業界は内情をもっとオープンに。

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